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社会科の学習でめざすもの

社会科の学習でめざすもの

社会科の学習でめざすもの

これからを生きるための認識と判断力を養う

小学校の社会科とちがって、中学校では社会科を地理・歴史・公民の3つの分野にわけて学習します。それぞれ専門の教員が授業を行います。社会科は、私たちが生活している現在の社会が、どのようにつくられ、どのように展開しているかを学ぶ、21世紀を生きていく上で必要な社会認識と判断力を養う教科です。

地理は、中学1・2年生で学びます。まず日本全体のようすをおおまかにとらえてから、各地域の人々の暮らしや文化・産業のようすなどをできるだけ具体的に取り上げていきます。また、地理は現代の社会もあつかうので、その時々に日本や世界で起こったできごとも学習します。夏休みには「身のまわりの環境地図」の作成にも取り組みます。

2年生になると、5月に行われる「東京地域研究」に関連した取り組みをします。その後、世界の国や地域について学びます。日本とは異なる暮らしや文化の特色などを、具体的に取り上げていきます。さまざまな国や地域の産業、文化、環境問題、現代の課題を人々の生活する姿を通してとらえられるように、映像や写真なども使って学んでいきます。

歴史は、中学3年間を通して学びます。まず「歴史とは何か」「歴史を学ぶことの意味とは何か」という問いを投げかけ、古今の歴史家たちの言葉を手がかりに、その意義をじっくり考えてもらうことからはじめています。それは、年代や人名や事件名を覚えることも基礎的な知識としてもちろん重要ですが、それ以上に、これまで当たり前と思っていたことを疑ったり、別の視点からとらえてみたりするなど、歴史について自ら考え、理解を深めることを大切にしているからです。

また、近年の歴史学界における動向や新たな発見などにも注目し、どのように歴史がつくられていくのか、あるいは一般に受け入れられていくのかといったこと自体を教材としてあつかうこともあります。基本的には3年間を通じ、通史にそった形で進めていきますが、時には通史の枠組みにはとどまらず、多角的な視野から歴史を学んでいきます。

公民は、中学3年生で学びます。現代の社会がどのような仕組みで動いているかを知るために、政治・法・経済をそれぞれ取り上げます。身近な社会現象やニュースで話題になっている問題をテーマにして、様々な問題を分析し、自分の頭と自分の視点で考えることをめざします。小学校ではあまり学ばなかった世界の政治・経済にも目を向け、日本の政治・経済の特徴をつかめるように学習を進めます。授業では、クラス全体やグループで自分の意見を発表したり、話し合ったりする活動もよく行われます。

基礎的な知識をもつことは重要ですが、それ以上に、社会に対する好奇心を強くもって入学することを望みます。授業で話される新しい事実や考え方を自分なりに理解していく力が必要です。また場合によっては、自分でさらに高度な内容を調べて理解を深める力も必要とされます。ふだんから、地理・歴史・政治・経済などに関心を持つように心がけてください。入学して、本校で知的な刺激を多く受け、成長してくれることを期待しています。