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国語科SSH特別講演「〈弱いロボット〉的思考のすすめ」を実施しました

1月26日(水)、豊橋技術科学大学教授である岡田美智男氏をお迎えして、国語科SSH特別講演「〈弱いロボット〉的思考のすすめ」を開きました。
岡田先生の著書『弱いロボット』(医学書院)、『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』(講談社現代新書)は、国語の教科書や副読本にも採られています。

当日は生徒・教職員あわせて40名ほどの参加があり、〈弱いロボット〉というコンセプトを通じて開発される様々なロボットの事例を通じて、「自立」や「コミュニケーション」といった概念を改めて捉え直したり、科学技術と人間の幸福との関係について思索を深めたりする時間になりました。

コロナ禍によりZoomを使っての中継講演となりましたが、講演後には研究開発の意義、人間関係や社会のありようをめぐって鋭い質問も複数出され、有意義な時間となりました。

〈参加者の感想より〉
「ロボットというと工学的な内容を想起するが、今回は認知科学やコミュニケーションといった領域をロボットを通じて議論するという非常な興味深い内容だった。」
「あえて不完結なものを仲立ちにすることで「強さ」を追求するよりもコミュニケーションが快適になる、というのは興味深いお話でした。単にテクノロジーで道具の機能を高めて利便性と効率を追求するのではなく、人々の関係性を理想的な形にデザインするというのは、かなり昔から美術や社会学などの世界で行われてきたことだと思いますが、それをテクノロジーの担い手である岡田教授がロボティクスを手段にして実践しているというのが面白いところだと思いました。」
「とても勉強になりました。特に、「自立」が「依存先を見つけること」でありロボットがそれ自体で自己完結する必要はなく、人間に依存し依存されるようなものでも良いという視点で物事を考えたことは、いままでありませんでした。また、「テクノロジーの進歩により、人間は幸せになっているのか」という問いは、聞いたことこそありましたが、それについて深く考えることができました。そしてなにより、ロボットを使うことによって人々の関係性、コミュニケーションなどを探るという研究はとても面白そうでした。」

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