校長挨拶

多様性の中で育む

筑波大学附属駒場中・高等学校長

筑波大学生命環境系教授

 林 久喜

 

 

 

 本校は「自由・闊達の校風のもと、挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす」ことを理念として、生徒自らが学ぶ態度を涵養し、国際社会で活躍できる真のトップリーダーの育成をめざします。

 昭和22(1947)年に設置された本校は、平成29年度に創立70周年を迎えました。本校に入学された生徒ならびに在校生は、本校にとりましてはまさに宝です。彼らの多様な個性と限りない可能性は、まだ輝いてはおりませんが、宝石における原石のごとく、本校における学業、学校行事およびクラブ活動により少しずつ輝き出していきます。ここでは大学受験に向けた単なる知識の修得ではなく、本校の活動により教養を涵養し、全面的な人格形成を図ることが目標です。将来の自分の姿を想像し、夢を抱いて、確実に進めるように手をさしのべたいと思っています。本校卒業生が、新たな世界を切り拓き、柔軟な思考力と意欲的な取り組みにより、人生の各ステージを通じて、自らが持つものを社会に還元できるような人に育ってほしいと願っています。

 本校における教育の特徴は、音楽祭、体育祭、文化祭などの各種学校行事、生徒会・自治会活動、クラブ活動、校外学習などが、生徒自らの手で自主的・主体的に運営されていることです。中高の6年間で、個性豊かな仲間の中で切磋琢磨し、計画を立案し、多様な意見を調整し、構成員が一致協力して目標を達成する過程を通じて、授業だけでは得られない優れた能力が身につき、全面的な人格形成につなげていきます。世界の様々な分野における真のトップリーダーの育成をめざして、大学の附属校としての強みを活かし、関連する組織が一体となって生徒を育んでいきたいと考えています。そして、生徒ひとりひとりの夢が将来実を結び、それが社会的な貢献を介して、21世紀が持続的に発展することを願っています。