校長挨拶

本校の校歌の三番は、「前へ 未来へ 涯(はて)しなく 進む線(ライン)に 立つ我等」とはじまります。2011年3月の東日本大震災、それに伴う原発事故は、私たちの国や社会のこれまでのあり方について、根源的な問いを投げかけました。さらに、震災・原発事故以前からも喫緊の課題と言われていた地球環境問題、エネルギー問題、食糧問題等々の現状を目の当たりにするとき、未来へ続くラインはきわめて細いもの、あるいはすでに途切れかけているのでは、とさえ思われます。日本の、世界の、地球の未来を明るいものとして切り拓き、維持し続けていくために、様々な分野での真のリーダーの輩出が望まれているのではないでしょうか。
本校は、1996年に「挑戦 創造 貢献」をキーワードとして学校目標を制定しました。これは、開校当初より一貫して続けられてきた本校の教育方針を具体的に示したものです。本校では、受験指導とは無縁の、真の学力を身につけるための質の高い授業がすべての教科で行われてきました。また、音楽祭、体育祭、文化祭の三大学校行事、生徒会・自治会活動、クラブ活動、さらには校外学習までも生徒たち自身で自主的、主体的に運営するということが60年以上にわたって一貫して行われてきました。これらの諸活動を通した全人教育により、協調性やリーダーシップ、自主性、自立性、積極性、独創性に富んだ人材の養成が行われてきたと考えております。
これら開校以来からの取り組みに加えて、2002年からはスーパーサイエンスハイスクールとしての活動も行ってきました。また、2004年の筑波大学の法人化以降、附属学校としての役割をより強く意識した様々な取り組み(先導的教育拠点・国際教育拠点・教師教育拠点といった三拠点構想としての取り組み、筑波大訪問や筑波大との共同プロジェクト、筑駒アカデメイアなどの社会貢献プロジェクト)も行われています。これらのすべてが、教員のみならず生徒たちもともに参加する形で行われていることが本校の伝統、特徴です。学業のみならず、様々な学校行事やクラブ活動、校外学習、総合学習を一体として、優れた生徒たちの才能を大きく開花させる本校の教育は、教育界でも拡充型才能教育の代表例として注目を集めています。さらに、国際的に活躍出来るリーダーの育成を目指して、国際交流の充実にも近年特に力を注いでおります。希望に満ちた未来への道を決して途切れさせることのないように、私たちは涯しなく歩み続けていきたいと考えています。